2007年6月24日日曜日

一問一答


日本人は、キリスト教について無知である人がほとんどである。いくらかキリスト教についての知識を持っている場合でも、かなり歪んだ知識で、信仰を持つことについては、かえって妨げとなることが多い。

私自身もそうだった。旧新約聖書については、余りに膨大なため、一度も読み通したことはなかった。それなのに偏見だけは持っていて、何も分からないのに、キリスト教を批判してはばからなかった。

その後、キリスト教信仰を持つようになって分ったことだが、キリスト教についての疑問は、どんな人でもごく一般に持っているもので、自分だけが抱いている特別な疑問などというようなものは、ごく僅かでしかないということであった。そこで、キリスト教に関してだれもが抱く疑問に答えることにして、「一問一答」(いのちのことば社)という書物を書いた。

全部で83問に答えを書いておいたが、おおよそ次のような疑問である。
  • 宗教がなくても人間は生きられるのではないか。
  • どんな宗教を信じても、人としての正しい生き方ができるのではないか。
  • どうしてキリスト教でなければ救われないと言えるのか。
  • 神が存在することを前提として話をするのは独断であり、非科学的ではないのか。
  • 人間は何のために生きているのか。
  • 人間は死後どうなるのか。
  • 奇跡は、現代の科学と矛盾するように思えてならないのだが。
  • 神が存在することはどうして分るのか。
  • キリストは本当に実在したのか。
  • 神はなぜ人間を、罪を犯してしまうような者として造られたのか。
  • 天国とはどんな所か。
  • 永遠のいのちとは何か。
  • 運命や宿命と、キリスト教の「神の摂理」の信仰とはどう違うのか。
  • キリスト教では、すべての人を罪人(つみびと)と言うが、それはどういうことか。
  • キリストは十字架上で、「わが神、わが神。どうして私をお見捨てになったのですか」と叫ばれたが、あれは敗北の言葉か、そうではないのか。
  • なぜ二千年も前に十字架上で死んだキリストが、私たちの救いに有効なのか。