2008年3月5日水曜日

健康について 1/8

私は二十数年前、心筋梗塞の一歩手前まで行ったことがあった。その時、医者の処方してくれる薬を忠実に飲んだのだが、一向に良くならなかった。そんな時、ある人のアドバイスで食事療法なるものを知り、それで完全に良くなった。そのことを契機として、病気のことや健康のことについて関心を持ち、勉強し、かなりのことを知るようになった。それをもとにして、健康について、私の考えを述べさせていただきたいと思っている。

人間、健康であるということは健全なことであり、正常なことなのだが、案外、不健康な人が多い。私も以前はそうであった。健康については、ほとんど関心がなかった。だから、病気になるのは当り前のことであった。

ところで、健康であるためには、四つのものが必要なのである。まず何よりも心に平安を持っていること。内臓の働きは、精神的な影響を受けやすく、ことに胃腸の働きはそうだ。だから、いつも心に平安を持ち、リラックスした気持が大切なのである。次に言えることは、十分な休息である。つまり、睡眠を十分にとることだ。そして、その次に、適度な運動を続けることである。そして、最後に、正しい食事をすることだ。日本人には、日本人に適した食事があって、体もそのように造られてきているから、未精白米(玄米)に菜食がよい。日本人の腸は欧米人の腸の倍近くあるので、菜食がよい。そうでないと、動物性食品(肉類)から出る有害物質(アシン、アンモニア、硫化水素、フェノールなど)が腸内にたまって、がんになりやすくなるのである。

この四つのもののうち、適度な運動と十分な睡眠については、どんな人でも良く知っていて、熱心に励行している。ところが、正しい食事と心の平安については、かなりの人が無知である。どんなによく睡眠を取り、毎日のように運動をしていても、悪いものを食べていたら、不健康になるのは当り前のことである。食品添加物の恐るべき有害物質については、「食品の裏側」(安部司著、東洋経済新報社)にくわしく記されている。また、四白の害(白米、白砂糖、食塩、化学調味料)についても知っておく必要がある。人間の体を形造っているのは食物なのだから、これについては無知でいてはならない。

ところで、たといこの三つを守っていたとしても、いつも心がイライラしていたら、必ず病気になってしまう。この四つのどれもが健康保持には必要不可欠な要素なのである。